ノロウイルス 感染 予防

ノロウイルス対策

ノロウイルスとは

 

ノロウイルスは、感染型食中毒を起こすウイルスであり、春から秋にかけて毒性の食中毒の原因となる細菌とは性質が
大きく異なります。
ノロウイルスという言葉は、ここ十数年で寒い季節によく耳にするようになりましたが、2002年8月に、国際ウイルス
学会で命名され、それまではロタウイルスやコロナウイルスと同じ「小型球形ウイルス」に分類されていました。

 

 

わざわざ2002年に新しいウイルスとして分類されたノロウイルス、その特徴とは?

 

寒さに強い

 

ノロウイルスはインフルエンザウイルスと同様、寒さに強いウイルスです。

 

中でも0℃前後が最も不活化しない温度で、その期間は1年にも及びます。
そのため、冷凍しても死滅することはありませんので、冷凍食品を加熱調理する際に触った手を洗わずにものを食
べることは危険であり、逆に気温が高くなると短時間で不活化しますが、それまでの短時間に感染すれば、夏でも
発症することになります。

 

寒い

 

 

熱に弱い

 

他の食中毒原因菌と同様に、高温には弱いものです。
食品を85℃〜90℃で90秒以上加熱すると死滅させることができますが、電子レンジでの加熱は加熱ムラができない
ように加熱時間を十分確保することが必要です。
加熱不十分な箇所が残っていると活性化したまま存在し、感染症の原因となります。

 

暑い

 

 

変化させない

 

食中毒の原因菌によって腐敗が始まった食品は、臭いや味覚、色の変化でそれを察知することができます。
しかし、ノロウイルスに汚染された食品は、それらを感じることができません。
それは、ノロウイルスが食品を腐敗させたり、毒素を生成するタイプのウイルスではないからです。
そのため、気が付かないうちに体内に入ってしまい、これもノロウイルス感染症が蔓延する要因の一つです。

 

隠れている

 

 

限定的な増殖環境

 

ノロウイルスが増殖できる環境は、動物の腸内のみです。
感染者の腸内で増殖したノロウイルスは、吐しゃ物や便に交じって排出されたり、水中や空気中を漂ったり、
身の周りのあらゆるものに付着してじっと感染の機会を伺っています。
そして、手指などを通じて体内に入り、腸に達した時に爆発的に増殖します。

 

そのため有効な手洗いや除菌をしていれば、かなりの確率で感染を防ぐことが可能です。
また、動物の腸内のみが増殖可能な環境であることが、ワクチンの研究と製造に必要な「培養」ができない
最大の理由です。
そのため、ワクチン開発は未だに目処が立っておらず、除菌が最大の防御となっています。

 

 

ノロウイルスの寿命

 

寿命についても「長期間」というだけで、詳しいデータはありません。
「長期間」というのは、“下水→海水→貝類→人”というサイクルを維持できる期間ということになるので、
「相当の期間」とか、「数週間」ということになりますが、下水〜貝類までの間で増殖することはできない
ので、その間に寿命を迎えたものは、その分自然に減少することになります。

 

 

感染の形態

 

一定の区域に、数十名から百名単位での患者さんが集団発生するのがノロウイルス感染症の大きな特徴です。
そのため、医療機関や学校では感染拡大防止の対策が執られているものの、完全に防ぎきれていないのが
現状です。
やはり、ご家庭でも対ノロウイルス対策は必要なものです。

 

 

ノロウイルスの基礎知識

 

ノロウイルスの基礎知識(動画)

 

                                   出展:You Tube

 

 

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